青空文庫形式からのEPUB3作成について

神沼三平太

変更履歴

なぜ青空文庫形式なのか

現在、EPUB3またはKindle形式(mobi形式)で竹の子本を出す、という話になっています。その際にどのような形式を中間形式(実際にEPUBにする前の段階の作業用の形式)にするのか、という部分に議論があります。この点について神沼としては「青空文庫形式」を中間形式にし、そこからEPUB3を無償提供されているプログラムによって自動変換の上、mobi形式等にも対応する、という形を取るのが現実的だと考えています。

まず、青空文庫形式の特徴としては、

といった部分が利点として上げられます。これらは特に分散型の共同作業環境においては力を発揮すると思われます。

原稿作成時の注意

原稿はくれぐれもテキスト形式で作成するようにして下さい。青空文庫形式は完成したテキストに対して見出しなどを設定するための形式です。原稿それ自体を青空文庫形式で執筆されますと、編集や校正をする際に大変困りますので、その点ご注意ください。

ぶっちゃけ著者は気にするなということです。原稿を電子書籍の形にする際にどのように作業を行うか、という話だと思って下さって結構です。

青空文庫形式の作成について

ここからは編集する際の話です。青空文庫形式での編集では、使用するツールはテキストエディタです。青空文庫は様々な「タグ」を本文に挿入することで見栄えの変更を行っています。まるでWebページのようですね。

作業を終了し、ファイルを保存する際にはそのままテキストファイルのままで結構です。拡張子は.txtです。特別なものではありません。

使用できる「タグ」は様々なのですが、現状竹の子書房ではあまり多くを望まないという方針で行きたいと思います。何か不具合があった時に、問題の切り分けが出来ない点と、習得に必要な時間を考えての方針です。勿論編集担当が新しい手法を試してそれを布教することを何ら咎める物ではありません。

具体的な作業について

作業としては、青空文庫形式で編集を行います。これについては - 2.原稿から青空形式への編集を見て下さい。

青空文庫形式からEPUB3を作成するためのツール

中間形式から実際のEPUB3形式に変換するには、以下のツールを用いるのが良いと考えています。

このソフトウェアはJavaで動きますので、セットアップさえすればほとんどの環境でEPUB3に書き出す事が可能です。これのセットアップ等についてはハードルが高いという人も多いと思いますので、現状変換作業は神沼が引き受けます。

ご自身で作業されたいという方には作業のための設定方法を書いたファイルを用意しました。そちらをお読みください。

以上です。